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『子育て日記 再び、戦う日々』(女優 斉藤由貴さん)

昼ドラの「吾輩は主婦である」の撮影が終わりました。あまりの撮影の作業量に、なんだかもう永遠に終わらないような気がしていたのですが、私の持論〝仕事はやらなければ終わらない、やれば終わる〟にのっとって(当たり前だ)無事、クランアップを迎えたのでした。 自分でも思いがけなかったのですが、実はモノスゴクこの作品にのめり込んでいて、打ち上げの夜、午後七時から朝の五時すぎまでノンストップで一次会二次会三次会と盛り上がり、主題歌であるクドカン作詞の「家庭内デート」をミッチー(夫役の及川光博さん)と三回も歌い踊り―。 そうして渋谷のカラオケ屋さんから地上に出ると、世界はすっかり〝朝〟になっていて、新しい一日の訪れに私はなんとなくハッとして、ああ、終わったんだ、と初めて実感したのでした。
 そしてかねての予告どおり、私はフルタイムママとなりました。なったのですが…。
 ああ!!
 なんて、なんて大変!!
 朝から夜までの女優業よりも、家でママをやっているほうが百倍大変、とは前も言ったかもしれませんが、まさに実感する日々です。まず、三ヶ月間ほとんどほったらかしだった家の中の惨状(スミマセン)を立て直すことから始め、同時進行で子どもたちの世話、お買い物から一連の食事の準備、片付け…。
 撮影中は大抵夜中までスタジオがあり、それから帰宅してしばらくはソファでゆっくり、なんてやったりもしましたが、今はもう問答無用、十時ごろ子どもたちを寝かせると同時に自分もバタンキューです。お化粧も落とさず添い寝が本寝になってしまうなんてしょっちゅうです。世の中のフルタイムママは、それだけでホントに偉い…今の私の寝言は、多分もっぱらそんな感じです。 でも、大変なのは肉体だけでなく、思うに.…精神力の鍛練、という部分も大きい気がします。仕事というのは、特に女優業の場合、自分に与えられた役割、つまり演じることに集中していればそれで現場は回っていきます。あとは衣装のつながりも、メイクも、食事の準備だって、全部ほかの人がやってくれます。
 でもママ業は、今日一日にすることを自分の頭の中で段取りし、子どもたちとの兼ね合いで時に並べ替え、優先順位をつけ、最終的にやり残し(撮影でいえば撮りこぼし?)があったとしても、そのことでいちいちくよくよしない強靭な精神が必要になってきます。 そう、「母は強し」というけれど、当たり前です。母は毎日、家事と、子どもを育てるという至高の業と、そして自分と戦っているのですから。 …にしても、やっぱり子どもはかわいい。ちょっと家をあけていた間に、子どもたちは着実に成長していきました。三人が三人とも、それぞれにボキャブラリーも増え、びっくりするばかりです。ホント、親はなくとも子は育つ。なんか気が楽になるような、ちょっと寂しいような…そんな今日このごろです。