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子どもが幼稚園・保育所に通うようになると?

子どもが幼稚園・保育所に通うようになると、親にも新しい友人ができる。同じ年ごろの子どもを育てる仲間同士、共通の話題が豊富で楽しみもあるが、「付き合いがおっくう」という声も聞く。ベテラン幼稚園教諭ら専門家は「気楽に構えることが大切」とアドバイスしている。
 東京都内に住む主婦(28)は昨年、長女(4)が幼稚園に通い始めた。近所の公園で知り合った子どもも同じ園で長女も早くなじみ、安心感もあったという。
 しかし、6月ごろになると、朝に通園バスの停留所まで見送った後、延々と立ち話をするのが煩わしく感じるようになってきた。「入園したばかりのころは、年上の子どものいるお母さんから、毎年の行事のことを聞くなど参考になった。しかし、うわさ話を聞かされることなどが次第に増え、付き合いたくなくなってきたんです。」と話す。
 幼稚園や保育所で、他のお母さんたちに会うのがつらい、おっくうだという声は少なくない。子育てについての講演活動を行っている教育ジャーナリストの青木悦さんのもとにも、朝、「幼稚園に行きたくない」と涙声で電話がかかってきたことがあった。「子どもの発育や育て方に加え、親の人間関係についての相談も増えています」と話す。
 横浜市都筑区の保育施設「りんごの木子どもクラブ」代表の柴田愛子さんも、母親同士の付き合い方に悩む人が多いと感じている一人だ。このため同クラブでは、母親同士が広く知り合い、本音を話し合えるようにと、「お話会」を開いている。新年度、初めて顔を合わせた4月下旬の会では、11人の母親が午前10時から、昼の弁当を持ち寄って午後2時ごろまでじっくりと自己紹介をし合った。
 「自分の思いをいろいろと話す中で、心を開くきっかけになれば。お話会を契機に、これまで『○○ちゃんのママ』としか知らなかった人が、意外な経歴を披露してくれることがあり、大人同士、魅力を感じて仲良くなることもあります」と柴田さん。 現在2歳の長女が同クラブに通う溝口裕子さん(35)は、長男(小学4年)、二男(小学1年)も同クラブの卒園生だ。「初めにお話会で何人もの人とお互いの考えを知ることができたので、その後はとても付き合いやすく感じました」と話す。
 ただ、子ども同士が仲良しでも、親が気が合わないというケースがある。柴田さんは「子どものためだからと、無理をしてまで付き合う必要はありません。私がグループから外れると、子どもも仲間外れにされるのでは、と気にする人もいますが、子どもには子どもの世界がちゃんとありますよ」とアドバイスする。
 青木さんも「気を使って、不快感を与えないよういつもニコニコしていることがストレスになっているのでは。気の合う人もいるし、嫌な人もいて当たり前くらいに考え、心地よく子育てしてください」と話している。(読売新聞より)