子育て情報CHILDCARE

食事とは&食事のマナー、どう考えている?

食育とは食育とは、国民一人一人が、生涯を通じた健全な食生活の実現、食文化の継承、健康の確保等が図れるよう、自らの食について考える習慣や食に関する様々な知識と食を選択する判断力を楽しく身に付けるための学習等の取組みを指します。

(1)戦後の食生活の変遷我が国の食生活は、伝統的に主食であるご飯を中心に、魚や野菜、大豆から作る豆腐や納豆などの副食の中心とするものでした。第二次大戦後、経済成長を含む我が国の社会情勢の変化を背景に畜産物や油脂などの摂取が増加し、昭和50年ごろには、カロリー摂取量がほぼ満足すべき基準に達しており、たんぱく質、脂肪、炭水化物のエネルギー比率のバランスがとれているなど、いわゆる「日本型食生活」ともいうべき理想的な食生活を達成していました。しかしながら、その後も脂質の消費が引き続き増加したことに加え、米の消費が減少し続けたことにより、脂質のとりすぎと炭水化物の摂取量の減少が顕著になっているほか、不規則な食事の形態に代表されるような食生活の乱れが生じてきています。このような偏った食生活もあり、肥満や糖尿病等が若い世代の人たちに及ぶようになり、心臓病、脳卒中、がんといった従来の「成人病」を「生活習慣病」と言い替えるようになる事態となりました。健康のまま寿命を延ばすためにも、また、今後ますます増大すると見込まれる医療費を抑制することにもつながるため、食生活の改善が重要となっています。

(2)食生活が変化してきた主な理由パン食の普及により、簡単に準備できるパン食を朝食として取り入れるようになったこと。塾通いやテレビの深夜番組などの影響により夜遅くまで起きているようになった結果、朝は食事をとらなかったり、朝食の内容が不十分になったこと。残業や子どもの塾通いなど家族のライフスタイルの変化の一方で、コンビニエンス・ストア等の普及により、24時間いつでも自分の食べたい時に、自分の好きな食べ物だけ食べられるようになったことなどにより、家族で食事をする機会が減少し個食や孤食が増加してきたこと。

(3)さらに、食育が必要となってきた原因のもう一つに、昨今のBSEや食品の表示といった問題に端を発した、食の安全・安心があります。

(4)加えて、人々のライフスタイルが多様になり、食生活も豊かになっている中で40%という低い食料自給率を向上させるという課題もあります。

(5)このように、私たちの食には、様々な問題がありますが、これらは、行政や産業側が努力するだけで解決できるものではありません。

(6)このため、国民自らが「食」について考え、判断する力をつけるための「食育」が必要となっているのです。食育は、まさに食の教育全てを指す言葉として使われています。人によって、食への思い入れは違っていますので、何を問題として食育に取り組むかは、取り組む人の問題意識によって違ってきます。ここでは、今後の日本を見据えて、今、早々に取り組んでおく必要のある食育について紹介します。一つは、食生活の改善に取り組むための目標として策定された「食生活指針」を実践していくための「食育」、もう一つは、食の安全・安心に関する「食育」です。食生活指針は、平成12年3月に、当時の文部省、厚生省、農林水産省が共同で策定した指針であり、閣議でその普及を図ることが決められました。その内容は、誰もが食生活の改善に取り組めるように配慮して作られました。諸外国でも、我が国同様に、自国民の食生活について、食生活指針を策定しており、その内容は、概ね、食事を楽しむとともに、穀類や野菜・果実・豆類、牛乳・乳製品などをとり、脂肪や塩分、飲酒を控えるといった内容になっています。我が国の食生活指針には、諸外国にはない項目が、二つ含まれています。一つは、「食文化や地域の産物を活かし、ときには新しい料理も」です。食文化の多くは、その地域で採れる農産物を食材として利用することが成り立ってきました。我が国だけでなく、世界中にその地域特有の食文化があります。その地で生産される農産物は、昔から、そこに住む人にとって、身体に一番あっていると言われています。地産地消の本来の目的がここにあります。又、食料自給率を高め、フードマイレージを小さくすることによって、地球環境の保全にも役立てようという意味も含んでいます。もう一つは、「調理や保存を上手にして無駄や廃棄を少なく」です。世界の食料の現状や環境問題から、買いすぎ、作りすぎに注意し、適量に心掛けることが大切です。このことに、ひいては、国産の農産物を大事に使って欲しいという期待が込められています。(財団法人・食生活情報サービスセンターよりコピー)

幼稚園における食育の参考投稿特集食事のマナー、どう教えている?「楽しい思い」育てよういただきますのあいさつ農家や漁師の苦労を説明TV消す、食器運ぶ習慣に今月の投稿特集「食事のマナー、どう教えている?」には、「いただきます」の挨拶を小さいうちからさせているという体験談や食事のしつけについての悩みなどが多数寄せられた。中でも目立ったのは「食事に集中せず遊びながら食べる」と言う声。成長の過程でもあり、時期を待つことも大切だ。千葉市の主婦宮下美穂さん(36)は、2人の子どもに、かわいいしぐさをするようになった1歳ぐらいから「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつをさせ始めたという。小学生になった今も欠かさずにしている。「『食べ物の命をいただいている』と教え、子どもたちも理解しているようです」千葉県船橋市の主婦朝倉和子さん(39)は「残さず食べさせることを心がけました」「この魚は、魚を取る人が遠い海で頑張って取ってきたのよ」などと話すと、素直に聞いてくれたという。「使った食器を台所まで運ばせる」「食事中はテレビを消す」などマナーとして教えている家庭も多かった。 箸の使い方を気にする家庭も多い。「子どもは3歳。無理やり持たせずに、リングがついている幼児用はしを楽しみながら使っている」というのは、東京都八王子市の主婦藤井智子さん(33)「少しだけど上手に使えてえらかったね」などと褒めることも忘れないようにしている。山口県下関の主婦大崎玲子さん(49)は「食べ物の好き嫌いも、箸の使い方も『大人が良い手本を見せる』『時期を待つ』の2点が大事なのでは。この二つのルールを頭に入れておけば、あまりカリカリせずに済むのではないでしょうか」とアドバイスする。悩みで多かったのは、「子どもが食事中に動き回る」と言う声。山口県宇部市の主婦(39)からは「4歳の娘は幼稚園では席でちゃんと食べているようだが、家では1分と座っていない」と言う手紙が届いた。「3歳の息子は食べて遊び、遊んでは食べるの繰り返し。注意しても直らない」(群馬県みどり市の28歳主婦)など、同様の悩みが目立った。千葉県柏市の主婦竹内美津子さん(57)は「遊びながら食べるのは、子どもの成長の過程の一つ。教えようというのではなく、その過程を親も一緒に過すと考えては」と言う意見も。東京都内で育児相談に携わる保育士の小川晶さんも「食事に集中しない」と言う相談を良く受ける。食べ物を手で触ったり、混ぜたりするのは、1歳前後に良くみられる。「感触を試している行為。肯定的に見守ってほしい」ただ、食べ物で遊んではいけないことを伝えるため「お口に入れようね」などを繰り返し声をかける。一方食事中に動き回るのは、他のことに興味がむいている姿。園などで集中できるの子どもが多いのは、保育士が食事、おしぼりなどを過不足なく用意し、最後まで子どものそばについているのも理由と言う。他に「家でも、食卓の準備を整え、皆がそろって食べ始めるなど、落ち着いた雰囲気作りを心がけては」という意見も。子どもの甘えたいという気持ちが関係する場合も。「5歳の子を厳しく叱っているが効果がない」という親が時々膝の上で甘えさせて食事をさせると、やがて動き回らず食べるようになったという。「乳幼児期は食べるのが楽しいという思いを育てることが大切。家族で楽しく、食事をしてほしい」と、結ばれている。以上食事のマナー、どう教えている?を抜き取りましたが、最近は朝食をとらない子どもが増えている中、幼児期に食事は「楽しい思い」を育て、しっかり食事をすることにより、健康で健全な楽しい生き方が出来ることを、食育の一つとして伝えて下さい。(2007年(平成19年)9月24日(月曜日)読売新聞朝刊(13)「くらし」より抜粋)