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自転車の補助いすヘルメットで安心

「自転車の補助いすヘルメットで安心」
 自転車の補助いすに子どもを乗せて、幼稚園などの送迎や買い物に出かける光景をよく見かける。便利な一方で、転倒事故も多い。補助いすをしっかり取り付け、安全運転を心がけるのはもちろん、最近はヘルメット着用の必要性も指摘されている。
*東京都文京区の文京学院大学文京幼稚園の園児が母親らの自転車に乗って登園してきた。補助いすの子どもたちは、カラフルなヘルメットをかぶっている。同園では、通園バスがないため、送迎に自転車を利用する親子が多い。そこで、一昨年、脳に障害を持つ人たちの支援グループ、東京パイロットクラブが「安全な通園を」とヘルメット約130個を寄贈した。子どもを対象に交通安全教育も行っている。同クラブは「自転車で転びそうになった経験がある人も多いはず。もっと頭部を守ることに関心を持ってほしい」と話す。
 *自転車の2人乗りは原則として禁止だが、各都道府県公安委員会の規則で「16歳以上の人が、6歳未満の子どもを補助いすなどに乗せる場合」などに限って認めている例が多い。しかし、子どもを乗せた自転車の事故は多い。
*都立墨東病院(東京)医師の宮本伸哉さん(脳神経外科)は昨年2月、都内の23幼稚園の保護者約2,800人にアンケートを実施した。 97%が自転車の補助いすを購入。補助いすを使っている人のうち33%が転倒事故によって子どもにけがをさせた経験があった。打撲やすり傷などの軽傷が大半だったが、けがの部位は頭・顔が44%と最も多かった。走行中に車や障害物に接触したり、自転車を止めて目を離したすきに倒れたりしたケースもあった。同病院に運び込まれた子どもの中には、頭を強く打って開頭手術した例もあった。宮本さんは「子どもが補助いすのシートベルトに固定された状態で転倒すると、かえって頭を強打する危険もある。日本ではまだあまり普及していないが、ヘルメット着用は、法制化を含めて社会的な対応が必要です」と強調する。
*「子育てグッズ&ライフ研究会」の薮田朋子さんに補助いすやヘルメットの選び方のポイントを聞いた。いずれも自転車店などで買える。子どもを連れて行き、実際に乗せたり、試着したりした方がいい。認定基準を満たした製品に与えられる財団法人製品安全協会のSGマークも選ぶ目安になる。補助いすは、取り付けてみてぐらつきがないか、子どもが乗っても視界が遮られないか(自転車の前に乗せるタイプ)などをチェック。ヘルメットは、輸入品が多く大型おもちゃ店でも買える。その際、ASTMマーク・CPSマーク(アメリカ)、CEマークなどの安全マークを目安に。
*安全に乗るためには、▽動きやすい服装で▽補助いすの留め具は毎回確認する▽子どもは最後に乗せて最初に降ろす▽子どもが乗ったらハンドルは離さない などに注意する。(2004年2月16日 読売新聞・朝刊より抜粋)