子育て情報CHILDCARE

夜中・休日の急病 慌てないために

夜中に熱が出たりおなかが痛くなったり、子どもは急に体調を崩すことが多い。夜中や休日に薬局を探し回ったりしないよう、普段から常備薬を備えて応急処置法を身につけておくと安心だ。どんな時に薬を飲ませ、病院に行った方が良いのか、日ごろからかかりつけ医と話し合っておきたい。東京都品川区の「鈴の木こどもクリニック」には最近、急におなかが痛くなったといって駆け込んでくる子どもが目立つ。院長の鈴木博さんは「かん腸の使い方を知らない家庭が意外と多い。子どもの腹痛は便秘が原因のことが多く、ほとんどがかん腸で治まる。ただ、血便など出た便の状態によっては、病院に行く必要があります」と話す。ミキハウス子育て総研(大阪)がホームページ「ゴーゴー育児 ドットコム」で昨年3月、育児中の親に「子どものために常備している薬」を尋ねたところ、最も多いのは虫さされ薬(74%)。傷薬・消毒薬(58%)、風邪薬(42%)、解熱剤(38%)と続き、かん腸・便秘薬は9%だった。具合が悪くなった時に「なくて困った薬」として「下痢止め」「歯が痛くなった時の鎮痛剤」「急な発熱時の解熱剤」などが挙がった。「夜中に2時間がんばったが出ず、救急病でかん腸をしてもらった。それ以来常備している」という体験談も寄せられていた。鈴木さんは家庭の常備薬として①鎮痛・解熱剤②整腸剤③かん腸④傷薬⑤消毒薬⑥目に異物が入った時のための目薬-などをそろえておくと良い、とアドバイスをする。「市販薬は副作用が出にくいが、医師に処方してもらう薬よりも効きにくい面もある。2日ほど飲ませて症状が良くならない時は病院へ連れて行きましょう」と話す。ただ、薬の服用を親が判断するのは、迷うことも多い。東京都江戸川区の会社員、上田令子さん(39)は小学5年生と5歳の子育て中で、常備薬を10種類ほどそろえている。「軽い風邪症状や微熱の時は親の判断で薬を飲ませますが、下痢や嘔吐がある時は自己判断はせず病院へ行く。高熱の時も、熱を下げても良いのかどうか迷います」と話す。「小児科のお医者さんからママたちへ」(主婦と生活社)の共著書で「星川小児クリニック」(横浜市保土ヶ谷区)院長の山本淳さんは「普段からかかりつけの医師と、ホームケアについてよく話し合って」とアドバイスする。山本さんは症状が今後どのように変わるか、経過観察のポイントやその場合の対処法を医師に聞くことで、次第に家庭での応急処置法が身につき「急な発病にも慌てなくなる」と話す。「親が様々な病気に対するイメージトレーニングを積み、対処法を身につけることが大切。常備薬はホームケアの一部ですが、子どもによって必要なものは異なる。使い方や使うタイミングは、かかりつけ医に遠慮なく相談しましょう」と話している。