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はし(箸)の持ち方

- はし -
  持ち方あると気づけばOK ―まずは大人が正しく― 
  幼稚園に入園すると、食事にはしを使うことを求められることが多い。「うちの子はまだ上手に使えないけど大丈夫?」と不安に思う家庭もあるようだ。専門家は「幼児期にはまず、はしに正しい持ち方があることを気づかせることが大切。上手に持てなくても、焦らず楽しく教えましょう」と助言する。
 埼玉県内の主婦(37)はこの4月、3歳の長女が幼稚園に入園する。園では、昼食の時間にはしを使うこともあるという。「家では自己流の持ち方ではしを使っていますが、まだ上手に持てない。このままでいいのだろうか」と心配している。
 作法教室「『清紫会』新・作法学院」(東京)の近藤珠実学院長は、千葉県内の幼稚園や保育園の年中クラス、年長クラスで、食事の作法を教えて6年になる。中でも、はしの持ち方には力を入れている。
 「年少クラスは上手に使うのはまだ難しいですね。年中クラス以上になると、使える子どもも増えてきますが、焦らなくても大丈夫。一番よく覚えるのは小学校1、2年くらいです」と話す。 近藤さんは、はしの持ち方の手順を歌とダンスで子どもが楽しめるように教えている。「手をグーの形に握る」「人さし指と親指を開く」「2本の指で1本目のはしをつまむ」「中指を上げてはしを支える」―などだ。 「この時期に大切なのは、はしをどう使ってもいいのではなく、正しい持ち方があることを気づかせること。食事にはマナーがあることを教えることが重要です」
 食事中にはしの持ち方を注意している家庭は多いようだ。味の素の調査(2003年、全国約1500人の主婦対象)によると、食事時によく注意する内容として「はしの持ち方」を挙げた家庭は、子どもが4~6歳で41%、7~9歳で51%に上った。教え方には注意点もあるようだ。東京都八王子市の「S園」では、はしの持ち方は、食事中ではなく、ままごとの時間などの指導している。園長は「食事中に厳しくしかっては、食事に対する意欲を失わせることになりかねない。家庭でも、食事とは別の時間に教えるのもひとつの手です」と話す。
 子どもにははしの使い方を教えるには、まず大人が正しく持つことが必要。しかし、最近は大人の中にも、はしを使うのが苦手という人が多い。
 はしメーカー「兵左衛門(福井県)」はホームページではしの正しい持ち方を紹介している。また、輪ゴムを使ってはしの正しい持ち方が確認できるユニークな方法をパンフレットで提供している。 はしのサイズは、親指と人さし指を直角に広げた長さ約1.5倍、または身長の約15%が目安という。
☆はしの正しい持ち方☆
下のはしを薬指の先端と親指・人さし指のまたに置いてしっかり固定する。上のはしを親指・人さし指・中指の3本で動かして、食べ物をはさんだりつまんだりする。重要なことは下のはしは固定し、上のはしだけを動かして食べること。
☆輪ゴムを使って正しい持ち方を確認できる☆ ①人さし指と親指を開き8の字に輪ゴムをかける。
②そのまま人さし指・親指・中指の3本ではしを持つ。
③親指の付け根のところにもう1本のはしをはさむ。(ゴムの下をくぐらせるように)
④上のはしを動かすと、きちんと持てた!(「兵左衛門」の資料を元に作製)