子育て情報

「親の私が病気になったら・・・」 「ママ友だち」にSOS 早く治すことに徹する。 子どもの世話、家事に苦労

今月の投稿特集のテーマ「親の私が病気になったら・・・」には、育児中に寝込むなどして、子どもの世話に苦労したという体験談が多数寄せられた。母親の負担は大きく、実家や近所などの助けを借りながら、ようやく乗り切っている例が多いようだ。
子どもが病気のときは、親も要注意だ。東京都内の女性医師(42)は、長女が1歳の時、嘔吐と下痢の感染症にかかった。看病中に、自分も感染し、寝込んだという。「子どもが病気になったら、そばにいる親は、看病疲れもあり、うつることが多い。家庭内でも、手洗い、うがい、部屋の換気などに注意を」と呼びかける。「風邪は引き始めに注意し、無理しない」「様々な検診はできるだけ受ける」など、予防を心がけている人は多かったが、それでも寝込んでしまうことがある。「高熱が出たが、子どもたちの弁当作りは欠かすことができなかった。解熱剤は、幼き目が弁当作りの時刻に合うように逆算して飲んだ」
(タイ在住、主婦山本恵美さん 40)という体験談も。病気を押して、家事などを続けたという人は多かった。「子ども連れで内科にかかる場合、小児科を兼ねる病院がいい。自分が診察を受けている間、子どもはおもちゃで遊ぶことができ、看護師さんも子どもの扱いが上手」
(北海道古平町の久保田朋世さん 35)という助言も。「とにかく早く治すことに徹する」と言うのは、千葉県松戸市の会社員阿部陽子さん(34)。「部屋が散らかろうが、洗濯物がたまろうが、寝て治す」身内に助けてもらったという声は多かったが、近くに住んでいるとは限らない。
2歳と11か月の男児2人を育てている神奈川県相模原市の主婦桜井千尋さん(29)は、二男を妊娠中、切迫流産で2か月入院した。長男は、義母に長野県からきてもらい、近くに住む実母と交代で見てもらった。ただ入院が長引いたため、実母は体調を崩してしまった。無事二男を出産した後は産後ケアを考え、業者の家事代行サービスを利用した。「家事代行サービスはもっと早く利用すればよかった。日ごろから情報収集など準備が必要だと感じました」と振り返る。
夫が転勤族という福島県会津若松市の田口早苗さん(32)は「引っ越し直後、私が寝込むたびに夫が会社を抜け出したり、休暇を取ったりしてくれた。会社側に嫌みを言われ大変だったようだ。でも夫婦のきずなは深まりました」
地域のつながりが薄れる中、近所に助けたれたという例も目立った。
福島県郡山市の主婦鈴木智子さん(30)は昨年、インフルエンザにかかり、幼稚園に通う4歳の長男と、2歳の長女の世話に困った。近くに身内はいなくて、夫は出張中。思い切って、長男の同級生の母親に相談すると、園に送迎してくれ、長女も自宅で預かってくれた。病院へ通ったり、体を休めたりすることができた。「その後は、お互いに預け合っている。ママ友だちの存在は心強い」
神奈川県大和市の主婦河村芳子さん(39)からは「子どもを預けなければならないつらさは、病気より苦しい」という声。入院し、子どもを親類や近所に預けたことがある。「でも『預かるよ』と言ってくれた周囲の優しさで、人の温かさを知ることができた。子どもたちにも『困ったときはお互いさま』と言える大人になってほしい」
病気の程度によっては、子どもを預かるサービスを利用する方法もある。「21世紀職業財団」の「フレーフレー・テレフォン」では、預け先や家事代行サービスなどについての情報提供を行っている。都道府県別の相談先電話番号はホームページで紹介している。

「東京臨海病院・健康増進・介護相談サービス」より抜粋

– 軽度発達障害 –
東京臨海病院小児科医長・勝盛 宏先生
子どもの発達に関して「ことばが遅れている」「落ち着きがない」「親の指示を聞かない」「乱暴である」「友達とうまく遊べない」「かんしゃくが度を越えている」など、どこか少し様子が違うことによって育てにくさを感じたことはありますか?これらの訴えの背景に発達障害が隠れていることがあります。
☆軽度発達障害とは?
軽度発達障害とは、「未来、特定の能力の発達が著しく偏り、健常発達をたどらず、その結果、日常生活面・学校社会面にて何らかの困難を有する状態」を指します。ここでいう障害の意味は、身体障害で使われる障害とはやや異なり、脳機能の発達の「乱れ・ゆがみ」あるいは「アンバランス」と考えてみてください。また軽度とは「知的に遅れがない」という意味です。しかし「知的に遅れがないのに脳の発達が乱れている」と言われても何のことだか分かりにくいかもしれません。実際、軽度発達障害の子どもは一見してもそうと分からないため「障害に見えない障害」とも言えます。その頻度は子どもたち全体の6%とも10%とも指摘されています。軽度発達障害のある子どもをもつご家庭は、前述の訴えについて発達障害の視点がなければ、自分の育て方が悪いと悩んでしまうことが多いのが実情なのです。☆軽度発達障害の診断・分類
軽度発達障害は一般に以下の4つを包括して指します。それぞれの特徴は次のとおりです。1 あまりに落ち着きがない、不注意・衝動的な行動が目立つ・・・行動発達の障害
→注意欠陥多動性障害(AD/HDと言います)
2 友達と上手に関わることが難しい、特定の物事にこだわり過ぎる、変化を非常に嫌がる、応用がき
かない、コミュニケーション・社会性(人との関わり方)・創造力(切り替え・応用力)の障害
→高機能広汎性発達障害(アスペルガー症候群・高機能自閉症を含みます)
3 読み・書きあるいは計算が非常に苦手である・・・特定の認知発達の障害
→学習障害(LDと言います)
4 全般的な軽度の知的発達の障害
→軽度精神遅滞・・・知能指数70~85の境界領域  子どもは発達途上にあるため、これらの診断名は固定したものではなく、年齢とともに問題点が変化して診断名が変わったり、あるいは対応次第では症状が軽快したりすることもしばしばあります。また、2種類以上の特徴を併せ持つこともありますが、より深刻な方を優先して診断名とします。☆軽度発達障害に対する医療機関の役割と対応について
軽度発達障害はいわゆる疾病ではありませんので、完治をめざした医学的な治療法はありません。療育期間(例えば通級学級・特別支援学級など)での治療的な教育、すなわち早期療育が治療といえます。医療機関の役割の要は、療育期間での指導が早期に、かつ、円滑に行えるための側方支援です。具体的には、①障害の診断、②知能検査などによる現状発達評価および課題の指示、③継続的な相談窓口、④問題行動に対しての薬物療法を含む解決のための対応を行います。軽度発達障害自体、概念がなかなか理解されにくいため、ご家族の知識習得に向けた情報提供に力を入れ、その上で療育機関との連携を行います。特に高機能広汎性発達障害の場合には、医療機関だけではカバーしきれないきめ細かいサポートが必要なため、各自治体の発達障害支援センターを中心に療育プログラムを組むことも必要になります。☆軽度発達障害をもつご家族の対応について
ご家族は、子どもの有する問題を単なる強い個性・性格程度と考え、障害ではない→普通の子ども→できないのは本人の努力不足・やる気の問題、と短絡的に解釈してしまうことで、子どもが直面している真の苦労・困難を見過ごしてはいけません。逆に、対応に困って学校・医療機関などに相談しても発達障害とはみなされず、ご家族が非難をあびて追い込まれてしまうのはとても残念なことです。早期発見・早期対応が大切なのは身体疾病と同様であり、幼少時期より集団生活での適応障害をきたさないように、ご家族・教育関係者が発達障害についての知識を習得し、さらに子ども自身のもつ特性・課題に理解を深め、子どもにとって暮らしやすい家庭生活・学校社会生活の環境を提供していくことが大切です。早期に子どもたちの特性に見合った療育支援を行うことができれば、子どもたち自身のもつ能力を十分に伸ばせると思います。東京臨海病院
〒134-0086 東京都江戸川区臨海町1-4-2
電話 03-(5605)-8811(代表)

はし(箸)の持ち方

– はし –
持ち方あると気づけばOK ―まずは大人が正しく―
幼稚園に入園すると、食事にはしを使うことを求められることが多い。「うちの子はまだ上手に使えないけど大丈夫?」と不安に思う家庭もあるようだ。専門家は「幼児期にはまず、はしに正しい持ち方があることを気づかせることが大切。上手に持てなくても、焦らず楽しく教えましょう」と助言する。
埼玉県内の主婦(37)はこの4月、3歳の長女が幼稚園に入園する。園では、昼食の時間にはしを使うこともあるという。「家では自己流の持ち方ではしを使っていますが、まだ上手に持てない。このままでいいのだろうか」と心配している。
作法教室「『清紫会』新・作法学院」(東京)の近藤珠実学院長は、千葉県内の幼稚園や保育園の年中クラス、年長クラスで、食事の作法を教えて6年になる。中でも、はしの持ち方には力を入れている。
「年少クラスは上手に使うのはまだ難しいですね。年中クラス以上になると、使える子どもも増えてきますが、焦らなくても大丈夫。一番よく覚えるのは小学校1、2年くらいです」と話す。 近藤さんは、はしの持ち方の手順を歌とダンスで子どもが楽しめるように教えている。「手をグーの形に握る」「人さし指と親指を開く」「2本の指で1本目のはしをつまむ」「中指を上げてはしを支える」―などだ。 「この時期に大切なのは、はしをどう使ってもいいのではなく、正しい持ち方があることを気づかせること。食事にはマナーがあることを教えることが重要です」
食事中にはしの持ち方を注意している家庭は多いようだ。味の素の調査(2003年、全国約1500人の主婦対象)によると、食事時によく注意する内容として「はしの持ち方」を挙げた家庭は、子どもが4~6歳で41%、7~9歳で51%に上った。教え方には注意点もあるようだ。東京都八王子市の「S園」では、はしの持ち方は、食事中ではなく、ままごとの時間などの指導している。園長は「食事中に厳しくしかっては、食事に対する意欲を失わせることになりかねない。家庭でも、食事とは別の時間に教えるのもひとつの手です」と話す。
子どもにははしの使い方を教えるには、まず大人が正しく持つことが必要。しかし、最近は大人の中にも、はしを使うのが苦手という人が多い。
はしメーカー「兵左衛門(福井県)」はホームページではしの正しい持ち方を紹介している。また、輪ゴムを使ってはしの正しい持ち方が確認できるユニークな方法をパンフレットで提供している。 はしのサイズは、親指と人さし指を直角に広げた長さ約1.5倍、または身長の約15%が目安という。
☆はしの正しい持ち方☆
下のはしを薬指の先端と親指・人さし指のまたに置いてしっかり固定する。上のはしを親指・人さし指・中指の3本で動かして、食べ物をはさんだりつまんだりする。重要なことは下のはしは固定し、上のはしだけを動かして食べること。
☆輪ゴムを使って正しい持ち方を確認できる☆ ①人さし指と親指を開き8の字に輪ゴムをかける。
②そのまま人さし指・親指・中指の3本ではしを持つ。
③親指の付け根のところにもう1本のはしをはさむ。(ゴムの下をくぐらせるように)
④上のはしを動かすと、きちんと持てた!(「兵左衛門」の資料を元に作製)

親の私が病気になったら・・・

今月の投稿特集のテーマ「親の私が病気になったら・・・」には、育児中に寝込むなどして、子どもの世話に苦労したという体験談が多数寄せられた。母親の負担は大きく、実家や近所などの助けを借りながら、ようやく乗り切っている例が多いようだ。
子どもが病気のときは、親も要注意だ。
東京都内の女性医師(42)は、長女が1歳の時、嘔吐と下痢の感染症にかかった。看病中に、自分も感染し、寝込んだという。「子どもが病気になったら、そばにいる親は、看病疲れもあり、うつることが多い。家庭内でも、手洗い、うがい、部屋の換気などに注意を」と呼びかける。 「風邪は引き始めに注意し、無理しない」「様々な検診はできるだけ受ける」など、予防を心がけている人は多かったが、それでも寝込んでしまうことがある。
「高熱が出たが、子どもたちの弁当作りは欠かすことができなかった。解熱剤は、幼き目が弁当作りの時刻に合うように逆算して飲んだ」(タイ在住、主婦山本恵美さん(40)という体験談も。
病気を押して、家事などを続けたという人は多かった。
「子ども連れで内科にかかる場合、小児科を兼ねる病院がいい。自分が診察を受けている間、子どもはおもちゃで遊ぶことができ、看護師さんも子どもの扱いが上手」(北海道古平町の久保田朋世さん(35)という助言も。
「とにかく早く治すことに徹する」と言うのは、千葉県松戸市の会社員阿部陽子さん(34)。「部屋が散らかろうが、洗濯物がたまろうが、寝て治す」 身内に助けてもらったという声は多かったが、近くに住んでいるとは限らない。
2歳と11か月の男児2人を育てている神奈川県相模原市の主婦桜井千尋さん(29)は、二男を妊娠中、切迫流産で2か月入院した。長男は、義母に長野県からきてもらい、近くに住む実母と交代で見てもらった。ただ入院が長引いたため、実母は体調を崩してしまった。無事二男を出産した後は産後ケアを考え、業者の家事代行サービスを利用した。「家事代行サービスはもっと早く利用すればよかった。日ごろから情報収集など準備が必要だと感じました」と振り返る。
夫が転勤族という福島県会津若松市の田口早苗さん(32)は「引っ越し直後、私が寝込むたびに夫が会社を抜け出したり、休暇を取ったりしてくれた。会社側に嫌みを言われ大変だったようだ。でも夫婦のきずなは深まりました」
地域のつながりが薄れる中、近所に助けたれたという例も目立った。
福島県郡山市の主婦鈴木智子さん(30)は昨年、インフルエンザにかかり、幼稚園に通う4歳の長男と、2歳の長女の世話に困った。近くに身内はいなくて、夫は出張中。思い切って、長男の同級生の母親に相談すると、園に送迎してくれ、長女も自宅で預かってくれた。病院へ通ったり、体を休めたりすることができた。「その後は、お互いに預け合っている。ママ友だちの存在は心強い」
神奈川県大和市の主婦河村芳子さん(39)からは「子どもを預けなければならないつらさは、病気より苦しい」という声。入院し、子どもを親類や近所に預けたことがある。「でも『預かるよ』と言ってくれた周囲の優しさで、人の温かさを知ることができた。子どもたちにも『困ったときはお互いさま』と言える大人になってほしい」
病気の程度によっては、子どもを預かるサービスを利用する方法もある。「21世紀職業財団」の「フレーフレー・テレフォン」では、預け先や家事代行サービスなどについての情報提供を行っている。都道府県別の相談先電話番号はホームページ「フレーフレー・テレフォン」(http://www.jiwe.or.jp/gyomu/support/phone.html)で紹介している。

「成長痛」

原因分からず、突発的に/スキンシップで様子を見よう
子育て中の親にとって、子どもが痛みを訴えるときほど心配なことはない。それも突然で原因が分からなければ、なおさらだ。三-六歳の子どもによくみられる「成長痛」もそんな病気の一つだ。
「イターイ。足がイタイヨー」。東京都内に住む会社員の長男(四つ)が就寝前に突然、ひざのあたりを押さえて痛みを訴えた。ぶつかったり転んだりした様子はない。足を見ても出血したり、はれたりもしていない。曲げたり伸ばしたりすると痛みが出るわけでもない。「どうしたの?」。子どもに聞いても明確な返事はない。ただ、漠然とひざ周辺の痛みを訴えるばかりだ。数十分ほど、足をさすると痛みも治まったのか、スヤスヤと寝息を立て始めた。翌日の昼間も元気に走り回っていたので大丈夫かと思ったが、その夜、再び痛みを訴えたため、病院にかかったところ「成長痛では」と言われた。
成長痛は最近、育児書などでも紹介されているが、幼児期の子どもに何の前触れもなくみられる原因不明の痛みが夕方から夜半にかけて起きること。独立行政法人国立病院機構・箱根病院(神奈川県小田原市)の坂巻豊教副院長の調べでは、
①就寝前29%②夕方26%③夜中24%④朝13%の順で、
昼は少ない。夜間は親も眠れなくなるし、すぐ病院にも行けないため、不安やイライラを助長しがちだ。痛みは主にひざ、ふくらはぎ、足関節、大腿部など下半身に現れ、上半身にはほとんど無い。関節炎などの痛みの場合、ひざの「この部分」と特定できるのに対し、成長痛では漠然と周辺の痛みとしか答えられないことが多いという。痛みの程度もさまざま。完全に痛みがなくなるまでの期間も、数日から数ヶ月におよぶ場合もある。 原因ははっきりしていないが、「妹や弟ができ、親の関心が急に向かなくなったときなどにみられ『かまってほしい』という子どもの訴えでは」(坂巻さん)などとみられている。
治療法は特段なく、鎮痛剤などを処方されることもあるが、坂巻さんは「成長痛はほかに考えられる疾患がないときにつけられる病名。鎮痛剤を安易に使用することで、隠れた疾患を確認できなくなる可能性もあるので控えたい」と説明する。夜間、泣いて痛がっても翌日はケロッとしていて、昼間の生活に支障が出ることは少ないため「基本はさすったり、スキンシップをはかりながら様子をみてほしい」。小児期にみられる下肢痛で、成長痛と間違われやすい疾患には、単純股間節炎をはじめ、子どものリウマチ・小児特発性関節炎や骨腫瘍などの病気があり放置は禁物だ。
坂巻さんは「あくまでエックス線や血液の検査などをして、こうした疾患を除外できて初めて成長痛と診断できる。成長痛と診断されれば、心配ないんだと考えて診察を受けてほしい」と話している。
成長を疑うポイント
①痛みが昼間まで持続しない
②痛みが強まらない
③痛い場所がいつも異なる       【控えたい安易な鎮痛剤】
子どもたちの足が弱くなっている。外で走り回って遊ぶなど、足を使う機会が減っているのが原因の一つのようだが、家の中でも工夫次第で足を鍛えることはできる。医師など「足の専門家」で作るNPO法人「オーソティックスソサエティー」(東京)は2001年から4年間、千葉県内の幼稚園児約300人の足のサイズや足裏の形を測定した。約70%は小指が内側に曲がる「内反しょうし」だった。半数は、指が地面に着かない状態の「浮き指」。「外反ぼし」も約5%いた。兵庫教育大学名誉教授・原田碩三さん(71)の調査でも、5歳児で土踏まずがある子は、1980年の75%から04年は46%に減り、浮き指のない子は93%から8%に激減した。原田さんは「『踏ん張る』ことができない子どもが増えている」と指摘する。同NPO理事長整形外科医の内田俊彦さん(57)は「転びやすい、駆けっこが遅いという子は、指でしっかり地面をとらえていないことが原因かもしれない」と言う。足は体のバランスに影響を及ぼす。特に、足の裏にアーチを作りクッションの役割も果たす土踏まずが大事だ。アーチと足首が弱いと、かかとで支えるため、重心は後ろに寄る。上半身でバランスをとろうと猫背になり、肩こりや腰痛になることもあるという。足の健康の助言もする靴店「アスリートクラブ」社長の三宅秀敏さん(57)は、2万人以上の足を観察した経験から、子どもの足の〝退化〟を実感している。「電子ゲーム遊びなどで、室内でじっとしている時間が長いと足は弱まる一方」と話す。〝退化〟を防ぐには、歩き始めた時期から、足の骨が出来上がる10歳ぐらいまでの間に、とにかく歩かせること。鬼ごっこやドッジボールなど、瞬間的に前後左右に動く外遊びは最も効果がある。室内でも足は簡単に鍛えられる。内田さんは「つま先たちで腰を下ろしたそんきょの姿勢で、手で押し合う遊びは、土踏まずを作る」と話す。また、三宅さんは、かかとにかかる重心を前に移すストレッチを勧める。まず、大判で厚めの雑誌で6~7㌢ほどの段差をつくる。かかとを地面につけ、指の付け根部分を雑誌に乗せ、アキレスけんを、ふくらはぎの筋肉を伸ばす。約3分間、じっと立ち続けているだけでも効果がある。足指を強くするには、足指でのじゃんけんや、「結んで開いて」の要領で指を開く運動が良いという。踏ん張る際に重要な小指に意識を集中させることが大事。三宅さんは「『結んで開いて』を1日20回程度、1か月続ければ、それだけで歩くバランスが良くなる」と話している。(読売新聞より)

子どもをだめにする為の12の法則

子供をだめにするための十二法則
【1】小さい時から子どもが望んだものはなんでも与えて下さい。子どもは全世界が自分の望むものの全部を与えるべきであると考えて成長するでしょう。
【2】子どもが苛烈なことを言ったら、小さな天才かのようにほめて下さい。
【3】子どもに精神的などんな教育も与えてはいけません。
【4】これは悪い、あれは良くない、と言ってはいけません。罪科コンプレックスを作るからです。
【5】子どもがほおりっ放しにしておくものは、皆あなたが後始末をして下さい。
【6】見たがること、読みたがるものなど、なんでも子どもに許してください。あなたが食器洗いに熱心で、それらを清潔に保っていても、子どもの心はその汚水で養われるでしょう。
【7】両親は子どもの前で、よく議論し、けんかをして下さい。家庭が破滅する時でも別に子どもはショックを受けないでしょう。
【8】子どもが要求するすべての金を与えて下さい。子どもがそれを得るのに苦労しないように努めて下さい。
【9】子どもの望みがすべてすべて満たされるように努めて下さい。食べ物飲み物、楽な生活、娯楽など。
【10】子どもの側にいつも立って下さい。先生たちが家の子どもを嫌っていますと思って下さい。
【11】子どもが本物の悪者になったら、自分たちは、ずっと前から色々と尽くしたがどうにもならなかったとなるべく多く宣伝して下さい。
【12】今から苦しみの生活を覚悟しておいて下さい。近いうちにやってくるでしょう。 これは逆説的な親向けのすすめであります。よろしかったらためしてみてくれるな!

言葉の訓練に最適

親子のコミュニケーションにも ―なぞなぞで遊ぼう―
雨が多いこの季節、外遊びができなくてストレスもたまる。そんな時には、親子でなぞなぞを楽しんでみてはいかが。子ども向けのなぞなぞ本を利用してもいいし、自分たちで作った問題を出し合ってもいい。親子のコミュニケーションが深まり、子どもが言葉に興味を持つきっかけにもなる。「体中骨だらけ、登ったりくぐったりするものなーに」
「ヒントはー?」
「公園にありまーす」
「何文字?」
「7文字。最初は『ジャ』」
「ジャングルジム」
「ピンポーン」
埼玉県春日部市のT幼稚園で、年長組の子どもたちがなぞなぞに挑戦していた。先生の土井絵理さん(24)が問題を出すと、我先にと大きな声で答える。当たると大喜びだ。 絵本の読み聞かせに力を入れている同園では、絵本の前になぞなぞをすることが多い。「子どもたちが集中するし、友達と意見を出し合う練習にもなる。正解してうれしいという気持ちが『もっともっと』というやる気につながるようです」と土井さん。園長の丸島高三さん(63)は、「テレビやビデオに子守りさせてしまう家庭が多いが、10分でいいから子どもと向き合う時間を作ってほしい。なぞなぞはいいきっかけになります」と話す。
書店の児童書コーナーをのぞくと、様々ななぞなぞの本が並んでいる。大きく分けると、問題をたくさん収めた「なぞなぞ本」と、絵が主体の「なぞなぞ絵本」がある。 東京・銀座の書店「教文館」の担当者は、「最近は、分厚いなぞなぞ本を求める親が多い」と話す。シリーズ化されたものやロングセラーも多く、あかね書房が1977年に初版を発行した「なぞなぞあそび1 おはようぴょこたん」は、現在までに170刷、146万部を記録している。
こうした本を参考にして、親子でオリジナルのなぞなぞを作って遊ぶのも楽しい。「ぴょこたん」シリーズ作者の、このみひかるさん(77)は「まず答えから考えるといい」とアドバイス。例えば、スプーンを見たら、「洞くつの入り口まで、食べ物を運んでくれるものなーに」。難しく考えなくても、「パンはパンでも食べられないパンはなーに」など、知っているなぞなぞを子どもに問いかけるだけで、「子どもは喜んで、自分でどんどん作り始めますよ」。
一方、「なぞなぞ絵本」では、美しい絵と言葉が楽しめる。
岡山市の児童書専門店「えほんのくに吉備」代表で、絵本の読み聞かせ活動をしている河口純一郎さんは、「本来のなぞなぞは、ある物を別の言葉で表現する暗喩。良質な絵本にはそれがあり、言葉の訓練にもなります」と話す。
例えば、「ぐりとぐら」で知られる中川李枝子、山脇百合子のコンビによる「なぞなぞえほん」に出てくるのは、こんななぞなぞ。<かなしいとみずがでてうれしいとほそくなる びっくりするとまるくなりねむいときにはふたをする> 答えは「目」だ。
埼玉県の小学校で読み聞かせボランティアをする「子供と本の会・MOMO」会長の詩村あかねさん(41)に「お薦めなぞなぞ絵本ベスト5」を選んでもらった。=下記表=
「言葉のリズムが美しいなぞなぞ絵本は、読んでいて楽しい。親子のコミュニケーションを深めながら、言葉や本に興味を持たせる
きっかけにもなります」と詩村さんは話している。
詩村あかねさんの選ぶ「なぞなぞ絵本」ベスト5
①「なぞなぞえほん」1のまき~3のまき
(中川李枝子作、山脇百合子絵、福音館書店)
②「なぞなぞなーに」はるのまき・なつのまき・あきのまき・ふゆのまき
(いまきみち作、福音館書店)※版元品切れ。図書館で探してみよう。
③「なぞなぞねずみくん」
(なかえよしを作、上野紀子絵、ポプラ社)
④「なぞなぞぞうくん」
(フジイ・フランソワ作・絵、偕成社)
⑤「なぞなぞあそびうた」、同Ⅱ
(角野栄子作、スズキコージ絵、のら書店)

子供の食 見直す(読者の声)

「食育は幼いうちから」。読者からの声で目立った。
「生きる力の源は『食』と考えて活動しています」 千葉県の私立幼稚園から、日々の教育活動の中で、食育につながる内容を抜粋したファクスが届いた。 年少組は、豚汁作りやパン作り。年中組では、カレーやクッキー作りが加わる。年長組はすいとんを作ったり、いわしを焼いたりすることも。年長組のカレーや汁物の具は自分たちで刻むという。 「幼児の時代は、味覚をしっかり育て、作る楽しさを十分味わわせてあげたい」という理事長は、「食の問題は、大人になってからでは間に合わないことがたくさんある」と訴える。 親子で歌いながら、食事のことを考えようという仙台市の取り組み(9日付)には、「替え歌の歌詞(=一部別項参照)を知りたい」「活動を見たい」という問い合わせが相次いだ。 保育所に通わせ始めた子供の変化をつづったのは兵庫県の女性だ。 「保育所で嫌いな食べ物を先生が食べさせてくれているお友達を、子供心にうらやましく思ったのか、家で『これ嫌い』『あれいや』と言うようになった。『じゃ食べなくていいよ』と取り上げると、ちゃんと食べる。『上手におはしを使えたね』などとほめることで、少しずつわがままが減ってきた」 そんな経験から「幼児の『嫌い』は『食べさせて』の甘えもあるように思う。親の役目は、苦手克服か甘え不足解消か、見極めることでは」と言う。 現場の厳しい報告もあった。 「年々、子供の食生活が異常さを増している。偏食が極端だったり、ひじきや切り干し大根など、初めて食べる食品にはいっさい手をつけなかったりする」と学校栄養士20年余という千葉県の女性(42)から。 その背景に教員の変化も見る。 「嫌いなものは無理に食べさせないで、好きなものだけ食べさせれば良いという教員が増えた。教室でも野放し状態のことが多い。給食指導をきちんとやる教員ほど、保護者から『厳しすぎる』と文句が出る」 「食育に頑張っているのは栄養士だけという所も少なくない。毎日子供と接している教員が重要性を理解しない限り、食に関する状況の改善は難しい」とこの女性は訴える。 一方で、「子供たちに野菜を楽しく、おいしく食べてもらうのが夢」と語る女子学生(20)も。栃木県在住の教育学部生で、「食環境」が卒業論文のテーマだという。さらに「食育は人間教育の基本。先生がんばって」と千葉県の女性(68)からはエールも届いた。
げんき3兄弟(だんご3兄弟の替え歌)
ちから モリモリ ごはん(ごはん)  人気メニューは やき肉(やき肉)
いろどり きれいな野菜(野菜)    げんき3兄弟
ごはんやパンは主食(主食)      やき肉 さしみは主菜(主菜)
サラダやお浸し 副菜(副菜)     げんき3兄弟
朝のメニューはごはん(ごはん)    粘りづよーい納豆(納豆)
野菜たっぷり みそ汁(みそ汁)    げんき3兄弟
こころとからだにピッタリの食事は元気のもとになる
願いは家族が健やかに元気で楽しく ランランランラン
<2番は省略>

偏食は心配だけれど…

無理強いは逆効果。
「食べ物に好き嫌いがある」と子どもの偏食を心配する親は多い。つい無理強いしがちだが、それが逆に食事嫌いの一因になることもある。子どもは時間をかけて様々な味に慣れていく。「一食一食を気にしすぎず、食事中はしからずに」と専門家は助言する。 「サラダは、いっぱい?ちょっと?」―「ちょっと」。給食当番の子どもと先生が、列を作る子どもたちに尋ねながら、ご飯とおかずをよそっていく。
東京都八王子市の「S園」の給食は、2歳後半からメニューごとに自分が食べたい量を自己申告するユニークな方法だ。この日のメニューは「みそこんにゃく」「ニンジン、キャベツ、ハムなどのサラダ」「豚肉やにんじん、ネギが入った納豆チャーハン」など。F園長は「保育者が勝手によそうより、子どもたちは意欲的に食べている。自分で選んだものだから、食べ残しも少ない」と話す。栄養バランスを心配する声もあったが、地元の大学の協力で一定期間、家庭での食事を含め量や栄養などを調査したところ問題はなかったという。同園は各家庭に、給食メニュー、給食以外の食事で取ってもらいたい栄養のポイント、子どもに好評だった食事のレシピを知らせている。嫌いなものがあっても別の食べ物で補うことができる。食事は強制されるのではなく、生きる欲求に基づいて楽しむべきものです」と藤森園長は言う。
埼玉県内の女性社員(34)は4歳の長女が野菜嫌いなので心配している。「身長や体重などは標準だが、やはり栄養バランスが気になる。つい食事中に、『早く食べなさい』と、大声を出してしまうこともあります」電話相談「東京ガス食の生活110番」は昨年、「食べない幼児」をテーマに、相談を受け付けた。176人が相談し、内容は「偏食」23.8%が最も多く、「同じものばかり食べる」19.2%、「食べる量が少ない」9.3%などが続いた。「『一日に必要な栄養量』などの情報があふれていることもあり、食事を無理強いする親も多いようだ。しかし、かえって子どもを食事嫌いにしかねない。親の焦りが、食べない遠因かもしれない」と担当者。一食一食を気にしすぎず、1週間くらいの中で栄養バランスを考えればいい。同じものばかりを食べることも幼児にはよくあり、あまり心配はいらないという。財団法人こども未来財団が運営する「i-子育てネット」で、日本小児保健協会が子どもの食事についてアドバイスしている。好き嫌いは生後10か月くらいから始まる。嫌われるのは圧倒的に野菜で、独特の苦味などが原因。しかし、様々な味を経験するうちに慣れていく。1,2歳児の場合は、細かく刻むなど調理の工夫も必要。3歳以降は、料理の手伝いなど楽しい経験をきっかけに好きになることも多い。「食事中はうるさく言わず、ほめる、励ますなどの接し方を」と勧めている。

夜中・休日の急病 慌てないために

夜中に熱が出たりおなかが痛くなったり、子どもは急に体調を崩すことが多い。夜中や休日に薬局を探し回ったりしないよう、普段から常備薬を備えて応急処置法を身につけておくと安心だ。どんな時に薬を飲ませ、病院に行った方が良いのか、日ごろからかかりつけ医と話し合っておきたい。東京都品川区の「鈴の木こどもクリニック」には最近、急におなかが痛くなったといって駆け込んでくる子どもが目立つ。院長の鈴木博さんは「かん腸の使い方を知らない家庭が意外と多い。子どもの腹痛は便秘が原因のことが多く、ほとんどがかん腸で治まる。ただ、血便など出た便の状態によっては、病院に行く必要があります」と話す。ミキハウス子育て総研(大阪)がホームページ「ゴーゴー育児 ドットコム」で昨年3月、育児中の親に「子どものために常備している薬」を尋ねたところ、最も多いのは虫さされ薬(74%)。傷薬・消毒薬(58%)、風邪薬(42%)、解熱剤(38%)と続き、かん腸・便秘薬は9%だった。具合が悪くなった時に「なくて困った薬」として「下痢止め」「歯が痛くなった時の鎮痛剤」「急な発熱時の解熱剤」などが挙がった。「夜中に2時間がんばったが出ず、救急病でかん腸をしてもらった。それ以来常備している」という体験談も寄せられていた。鈴木さんは家庭の常備薬として①鎮痛・解熱剤②整腸剤③かん腸④傷薬⑤消毒薬⑥目に異物が入った時のための目薬-などをそろえておくと良い、とアドバイスをする。「市販薬は副作用が出にくいが、医師に処方してもらう薬よりも効きにくい面もある。2日ほど飲ませて症状が良くならない時は病院へ連れて行きましょう」と話す。ただ、薬の服用を親が判断するのは、迷うことも多い。東京都江戸川区の会社員、上田令子さん(39)は小学5年生と5歳の子育て中で、常備薬を10種類ほどそろえている。「軽い風邪症状や微熱の時は親の判断で薬を飲ませますが、下痢や嘔吐がある時は自己判断はせず病院へ行く。高熱の時も、熱を下げても良いのかどうか迷います」と話す。「小児科のお医者さんからママたちへ」(主婦と生活社)の共著書で「星川小児クリニック」(横浜市保土ヶ谷区)院長の山本淳さんは「普段からかかりつけの医師と、ホームケアについてよく話し合って」とアドバイスする。山本さんは症状が今後どのように変わるか、経過観察のポイントやその場合の対処法を医師に聞くことで、次第に家庭での応急処置法が身につき「急な発病にも慌てなくなる」と話す。「親が様々な病気に対するイメージトレーニングを積み、対処法を身につけることが大切。常備薬はホームケアの一部ですが、子どもによって必要なものは異なる。使い方や使うタイミングは、かかりつけ医に遠慮なく相談しましょう」と話している。

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