子育て情報

麻疹接種 判断と責任は家庭に

千葉県の会社員女性が、長男が(4歳)が1歳になった月に、保健所から麻疹(はしか)の集団検診の知らせを受け取りました。仕事を休めなかったので次の機会に見送っところ、長男はまもなく麻疹にかかってしまった。結局1週間近く仕事を休まなくてはなりませんでした。「接種のための一日を休めばよかったと振り返ります。
ただ、麻疹の接種は1歳になったらなるべく早く受けるよう勧められている事や、集団接種でなくても個別に医療機関で受けられる事を、後になって知りました。「誰も教えてもらえなかった」と、不満が残っています。
この親のように、多くの親が「分からない事が多い」漫然とした不安を感じているようです。更に副反応や事故で健康を損なうケースも起こり得ることから、「予防接種は危険で不要」という考えもあります。小児科医の毛利子来(もうりたねき)さんは「予防接種には完全な答えはありません。本やインターネットなどで、様々な情報に触れて判断して欲しい」と話します。
現在の予防接種のシステムは「勧奨接種」と呼ばれ、小学校などで一斉に受けていた「義務接種」とは異なり、いつ受けるか受けないかさえも、家庭の判断に任されています。そのため迷ったり心配になったりする事が、たくさん出てくるのです。小児科医の巷野悟郎(こうのごろう)さんはs「受けない事で重症かしたり他人に感染させたりする害の法が大きい。予防接種は公衆道徳と思って受けて欲しい」と強調します。「普段から信頼できるかかりつけ医を持ち、不安や疑問があれば相談しながら、赤ちゃんを感染症から守ってください」と話しています。(月野美帆子)

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